薄毛の悩みを持つ男性のための治療薬「プロペシア」の効果
AGA治療薬として知られる「プロペシア」。薄毛の悩みを持つ男性にとって心強い味方になりますが、これから利用したいと考えている人には不安も大きいはずです。ここでは薄毛への働きと信頼性から、注意点までプロペシアについて紹介していきます。
プロペシアって本当に薄毛に効果があるの?
プロペシアは、経口タイプのAGA治療薬。脱毛の予防、毛髪を強くするといった効果があると言われています。継続して利用している方の中には、毛量が増えたという体験談もあり、服用者の多くが効果を認めているようです。
プロペシアの働き
プロペシアが男性の薄毛治療に効果があるのは、フィナステリドと呼ばれる有効成分が含まれていて、それが5α-リダクターゼを阻害してくれるからです。5α-リダクターゼは、男性ホルモンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変化させる還元酵素です。このDHTが毛根に達すると、細胞を壊したり、細胞分裂が止まったりと髪の成長が止まります。髪には、成長期、退行期、休止期という毛周期があり、DHTが活性化されると成長期が短く、休止期が長くなります。成長が止まることで、髪が細く弱くなり、次第に抜けてしまうのです。
そのため、5α-リダクターゼを阻害、DHTの生産を抑制してくれる効果のあるプロペシアを使い、毛周期を正常な働きに近づけ、髪の成長を促しています。その有効性は、「1年目でも9割近くの方が実感した」という試験報告からもわかると思います。しかも、その半分は症状が進行しないだけでなく改善がみられました。2年目、3年目と継続すると、改善を実感する割合は増加したと報告されています。
つまり、プロペシアは継続することで高い薄毛改善効果を得られる治療薬なのです。
臨床試験で確認された有効成分
プロペシアの有効成分は二重盲検試験(ダブルブラインドテスト)によって、発毛効果が確認されています。
二重盲検試験は、有効成分が入った薬を飲んだグループと、有効成分の入っていない薬を飲んだグループを比較した試験です。これによって、薬効の正確な評価ができるようになるのです。厳密に効果が測定されていることもあり、プロペシアはAGAの予防・改善に期待ができる治療薬だと実績をあげてきました。
どのくらいの期間でプロペシアの効果が現れる?
AGA治療薬は、効果が出るまでに時間がかかります。これは毛周期のサイクルが関係しており、薬の効果が現れるまでに時間がかかるためです。
効果を実感するためには6ヶ月以上の継続が必要
薬を飲みはじめてから効果が現れるまで、だいたい6ヶ月かかると言われています。効果には個人差があり、早い人だと3ヶ月~4ヶ月で効果がみられる人もいます。短期間で効く薬ではないので、早い段階で「効かない!」と判断して諦めないようにしてください。最低でも6ヶ月、できるなら1年は継続することをおすすめします。
プロペシアで髪が抜ける時期
プロペシアを飲むと髪が抜けます。このことを知らない人は、使用後に不安に襲われるかもしれませんが、これは初期脱毛と呼ばれるプロペシアの効果が現れています。DHTの生成を抑制し、毛周期が正常化されることで新しい髪が古い髪を押し出します。そのため、今ある髪が抜ける初期脱毛が起こるのです。
初期脱毛は、毛周期が正常な働きになったサインでもあります。この段階で「失敗したんだ…」と、治療を中断しないよう注意してください。
プロペシアの副作用は?
プロペシアの副作用は、必ず発症すると言うものではありません。ただし、数%の低い可能性であっても最悪の事態を知っておき、自分の体質とあっているのか判断材料にすることは大切です。
1.性機能障害
プロペシアの主な副作用としてあげられるのが、性機能障害です。症状として、性欲減退、勃起機能不全、射精障害が確認されています。
AGAの原因となる5α-リダクターゼは、頭部だけでなく前立腺や陰茎部の皮膚にも存在しており、性機能の働きに関わっています。そのため、プロペシアで5α-リダクターゼの働きを阻害すると、頭部だけでなく陰部にも効果が現れる可能性があります。ただし、プロペシアの利用によって性機能障害の副作用が現れる人は、100人に1人いるかいないかと言われています。絶対とは言えませんが、過度に心配する必要はないでしょう。
2.肝機能障害
プロペシアは肝臓で代謝されます。そのため、飲み方や体質によっては、肝臓に負担がかかり、副作用が現れます。自覚症状は、食欲不振、倦怠感、黄疸(おうだん)などです。黄疸は肝臓で処理しきれなくなった黄色い色素が、皮膚や白目に現れるので自覚しやすいです。
肝機能障害を放置していると、肝不全(かんふぜん)や肝硬変(かんこうへん)、肝臓がんになる可能性があるので注意してください。肝機能障害は、血液検査で確認することができ、クリニックによっては内服開始前後で調べてくれるようです。健康診断の血液検査項目にもたいてい含まれているので、徐々に数値が上がっていないか自分でも確認するようにしましょう。
3.前立腺がん
プロペシアの効果で、血液検査の男性ホルモン数値が低くなります。男性ホルモンを抑える薬を飲んでいるので数値が低いのは当然ですが、前立腺がんマーカーの数値まで下げてしまいます。
PSAとよばれる数値は、数値が高いと前立腺がん、前立腺肥大である可能性が高くなります。プロペシアの服用によってPSAの数値が半分程度になるので、判断がしづらくなるのです。
健康診断などで、血液検査をする場合は必ずプロペシアを内服していることを伝えるようにしてください。
4. 女性はプロペシアの服用は禁忌
プロペシアには男性ホルモンを抑える効果があるので、女性が摂取するのは避けてください。口からの内服はもちろん、薬に触れるだけでも皮膚から吸収されるので、注意が必要です。特に妊婦の体内に成分が入ってしまうと、胎児が男の子の場合、生殖器が奇形になる恐れがあります。胎児はホルモンバランスが非常に繊細で、少しでも崩れると修復できません。また、同じ理由で授乳中の女性も絶対に触らないようにしましょう。
プロペシアを実際に使った人の声
次は、プロペシアを利用している方の口コミを紹介します。
3年使ってみました。
加齢とともに頭頂部が薄くなったのに悩んでおり、インターネットでプロペシアは効果が高いという紹介を見つけました。飲み始めた頃は抜け毛が多くなり、効果を疑いましたが、調べると一時的な初期脱毛だったようです。7ヶ月経過した頃から、髪の毛が増えた気がしました。今では3年ほど飲み続けていますが、抜け毛も減り、ボリュームをキープすることに成功しています。
薄毛の悩みを軽減してくれます。
薄毛は年なので、仕方がないのかもしれないと半ば諦めていました。一応市販の育毛シャンプーを使っていましたが、効果も実感できていませんでした。そんな時、AGAクリニックのチラシでプロペシアが紹介されていて興味本位で受診したんです。最初はちょっと不安でしたが、続けていくうちに髪のボリュームが増え実感できました。気を抜いて中断すると、また薄毛が進行する可能性があるらしいので、今後も続けていきたいと思います。
プロペシアはAGAに効果あり!
プロペシアは男性ホルモンを抑え、毛周期を正常な働きに近づけます。治療初期は髪が抜けることに不安を抱き、治療を断念してしまう人も多いですが、短期間では効果を得られません。効果を実感するためにも、6ヶ月~1年ほど利用して判断してください。薄毛の悩みは、長い目で改善していくことが大切です。プロペシアは臨床試験でも確かな効果が確認された薬です。治療を継続することで、薄毛の悩み解決に役立つはずです。