コラム

薄毛の敵と味方を知れば、髪と頭皮は守れる!

薄毛の進行には、必ず”原因”があります。つまり、予防・対策のためには、その原因を把握して取り除いていくことが必要なのです。薄毛の敵と味方について紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

薄毛の敵~行動編~

朝シャン(夜に髪を洗わない)

頭髪は夜に成長します。そのため、「今夜は疲れているから、朝洗おう」と汚れたままの頭皮で眠ってしまうと、頭髪の成長が阻害されてしまいます。

さらに、朝は出勤前ということで急ぐ人が多いでしょう。焦って髪を洗うと、シャンプーやトリートメントの洗い残しが出て、頭皮の毛穴詰まりを招いてしまうでしょう。
また、「急いでいるから」とドライヤーの乾燥が雑になってしまうことも良くありません。

きちんとケアできる夜に、髪と地肌を丁寧に洗うようにしましょう。頭皮の毛穴が綺麗になれば、頭髪は問題なく成長できるはずです。

喫煙

喫煙が薄毛に良くない理由は、“血管を収縮させてしまう”からです。「血管が収縮したくらいで」と思うかも知れませんが、心臓より高い位置にある頭皮には元々血液が届きにくいです。
髪の成長に必要な栄養素と酸素を頭皮にきちんと届けるためには、血流を良くしなくてはなりません。血管を収縮させてしまう喫煙は、薄毛の敵です。

また、喫煙をすることで体内のビタミンが消費されることも知られています。血流が悪くなるだけでなく、頭皮の健康と頭髪の成長に欠かせないビタミンまで消費してしまうなんて、痛い事実ですよね。

薄毛を本気で改善したいと考えている方は、できるだけ禁煙を目指しましょう。
禁煙をすることで味覚が変わり、「以前は美味しく感じなかったサラダや健康に良い粗食が、美味しく感じるようになった」という人は大勢います。まさに、一石二鳥ですね。

ヘアカラーやヘアワックスなどを頻繁に使用

ヘアカラー、ヘアワックス、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアジェルなどを頻繁に使用することは、頭皮と頭髪に良くありません。
愛用者であれば、ヘアスプレーやヘアジェルを使い続けるうちに、“次第に髪の毛が細くなり、地肌にも吹き出物ができる”ことに気付いているでしょう。体温や汗で溶けた化学物質は頭皮の毛穴を詰まらせるだけでなく、頭皮の奥に浸透して頭髪の成長を阻害してしまいます。

「おしゃれをしたい」という気持ちは分かりますが、薄毛対策のためには使用頻度と使用アイテムを見直す必要があります。化学物質を多く含むアイテムではなく、頭皮と頭髪に優しい天然成分を主成分としたものを選ぶと良いでしょう。この場合も、あくまで“必要な時に、適量”を意識するようにしてください。

薄毛の敵~食べ物編~

ジャンクフード

スナック菓子やおつまみ、インスタント食品やファーストフードには、着色料や香料、乾燥剤や防腐剤など多くの添加物が入っています。食品添加物は基礎代謝力を低下させるだけでなく、癌や生活習慣病の発症リスクを高めることが知られていますよね。そして、健康に必要なビタミンやミネラルが少なく、糖分・塩分・脂肪分が多いことも問題です。

薄毛の予防・対策では新陳代謝を促し、頭髪の成長サイクルを整える必要があります。小腹が空いてジャンクフードを食べたくなったら、代わりに梅干しやナッツ類、フルーツを食べるようにしましょう。

ラーメン

手軽に食べられる食品として老若男女問わず人気なのが、インスタントラーメン(カップラーメン)でしょう。特に忙しいサラリーマンの夕食として、活躍することも多いと思います。ですが、添加物を多く含むインスタントラーメンばかりを食べていると栄養バランスは偏り、髪は抜けやすくなってしまいます。実際に、「カップラーメンばかり食べていたら、翌朝枕に落ちている抜け毛が2割増しになっていた」という方もいるようです。気をつけないといけないですね。

また、「インスタントラーメンはともかく、お店で食べるラーメンであれば問題ないのでは」と思う方もいるかも知れませんが、お店で食べるほとんどのラーメンには野菜があまり入っていませんよね。そして、こちらもカップラーメンと同様に塩分と脂肪分が多いです。

スイーツ

糖分や脂肪分が多く含まれているケーキやクレープ、アイスクリームやパフェなども薄毛の敵です。糖分や脂肪分の代謝にはビタミンB1、B2が使われます。甘いものを多く食べてB1が不足すると、疲労が溜まりやすくなり集中力も低下します。そして、B2が不足すると、皮膚や粘膜に炎症が起こり肌は荒れてしまいます。実際に、ケーキやアイスクリームなどを食べ過ぎた後は、肌荒れが起きますよね。この肌荒れが頭皮で起きると抜け毛につながってしまうので、避けなければいけません。

疲れた時は、どうしても甘いものを食べたくなりますよね。その時は、野菜ジュースを飲んだり、新鮮なフルーツを摂るようにしましょう。新鮮な野菜とフルーツにはビタミンだけでなく、基礎代謝力を高める酵素もたっぷりと含まれています。

脂っこいもの

バターやチーズ、卵などを多く摂ると皮脂が過剰分泌され、頭皮の肌荒れやフケの原因に繋がります。
脂っこいものを食べて頭皮がベタついた状態で寝てしまうと、髪の成長にも悪影響を及ぼします。頭皮環境を整えるために脂っこいものは控え、食べた夜は就寝前に確実に頭皮と髪を洗うようにしましょう。

アルコール

適量のアルコールは健康のために良いと言われています。血流を改善する効果もあるからです。
しかし、過度のアルコールは肝臓に負担をかけて、逆に血流を悪くしてしまいます。お酒を飲み過ぎて内臓が弱っている人は、唇も青いですよね。お酒の飲み過ぎには気をつけましょう。

刺激の強いもの

コーヒーやカレー、キムチなどに含まれる香辛料には発汗を促す作用があります。サラサラの汗であれば問題ありませんが、皮脂を多く含むベタついた汗の場合は頭皮の毛穴詰まりの原因となってしまいます。糖分や脂肪分の多いものを食べていると、こうしたベタついた汗になりやすいので、刺激の強いものと併せて摂り過ぎには気をつけてください。

薄毛の味方!積極的に取り入れたいコト・モノ

薄毛対策で積極的に実施したいことを以下にリストアップしました。これらは特別な道具や時間を必要としないので、気が付いた時にこまめに行なうようにしてみてください。薄毛対策は続けることが大事です。無理なく続けていきましょう。

・朝起きたら温かいお湯やお茶を飲む
・市販の育毛剤や処方してもらった発毛剤を塗る
・デスクワークなど同じ姿勢が長時間続く場合は、なるべく体を動かして血流が悪化しないようにする
・インスタント食品やファーストフードなどの脂っこい食事を避ける
・こまめに頭皮マッサージを行なう
・睡眠をしっかりとる
・基礎代謝力を高めるために、適度に運動を行なう
・疲れが溜まっていると感じる際はサウナやスパを利用して、疲れとともに毛穴の詰まりも解消する
・フケやかゆみ、頭皮の吹き出物が気になる時は、シャンプーなどのヘアケアアイテムを変えてみる
・週に1~2回はスペシャルケアとして、頭皮クレンジングを行なう

予防は自力、進行を止めるのはクリニックがおすすめ!(まとめ)

上記で紹介した方法で、体質改善を行ない頭皮環境を整えることは、薄毛の予防・対策に有効です。しかし、個人での対策が難しいほど症状が進行している方や自力で生活習慣を改善するのが難しいという方は、プロに相談してみてください。薄毛治療を行なっているクリニックを受診すれば、安心・確実です。カウンセリングをはじめ、治療効果の高い発毛剤の処方に力を入れているところも多いので、思っている以上に早く効果を実感できるはずです。