AGA治療において知っておくべき発毛メカニズムと薄毛のタイプ
男性ホルモンが主な原因となり薄毛・抜け毛が起こるとされているAGA。そんなAGAの治療には、プロペシア・ザガーロが有効であるといわれています。
髪の毛が抜けるのは、当たり前のこと

AGAの治療において、ヘアサイクルについて知っておくことはとても大切なことです。
「髪の毛が抜ける」ということは当たり前のことですが、薄毛・抜け毛を気にしている人の場合、少しでも髪の毛が抜けるだけで、肩を落とすことがあります。
もちろん髪の毛にも寿命があり、その寿命を迎えると抜け落ちるということは自然なことであり、通常の人でも毎日多くの髪の毛が抜けています。髪の毛は、「抜けては生える」というヘアサイクルを繰り返しているのです。
髪の毛が生えるメカニズム
髪の毛は、毛包という場所で作られています。また、毛包の深い場所には毛球というものがあり、毛球は毛母細胞と毛乳頭によりできています。毛母細胞は、毛細血管から運ばれてきた酸素などをエネルギーとして、増殖や分化を繰り返し、これが髪の毛となって成長します。毛乳頭は、様々な物質を分泌することで毛母細胞の増殖をコントロールしているのです。
このようにしてできる髪の毛は、健康な人であれば約10万本あるとされており、80本~100本は自然に抜け落ちます。
AGA患者のヘアサイクルは、成長期が短い
前項でも述べたように、髪の毛には寿命があります。1本1本が伸びては抜け……というサイクルを繰り返しており、一般的にこれを「ヘアサイクル」といいます。
ヘアサイクルは、休止期→成長期→後退期→休止期→成長期→後退期……を繰り返しています。この3つの時期のうち、成長期が最も長く、通常は2~6年続きます。成長期は名前のとおり、髪の毛が成長する時期のため、髪の毛はどんどんと伸びていきます。
しかし、AGA患者の成長期は、数カ月~1年ほどといわれています。そのため、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちることが多くなり、薄毛が目立つのです。
脱毛症の種類は様々
薄毛=AGAと認識する人もいますが、脱毛症にも様々な種類があります。
AGAの主な原因は男性ホルモンですが、自己免疫機能が原因となるものに円形脱毛症があります。円形脱毛症は、突然髪の毛の一部が抜け落ちます。脱毛箇所は、1カ所だけに限らず、数カ所にできることもあります。
また、フケが増加し毛穴が詰まることで、毛根の活動が悪くなってしまい薄毛になる粃糠(ひこう)性脱毛症やヘルメットや帽子を被ることにより、長年髪の毛を引っ張ることで額の生え際が後退する、機械性脱毛症などがあります。
薄毛=AGAと決めつけず、薄毛の治療を行うにはまず自分がどういったタイプの薄毛であるかということを知ることが大切です。
プロペシア、ザガーロはAGA患者のみに効く薬
プロペシアやザガーロは、男性ホルモン一種である「ジヒドロテストステロン」が原因であるAGAにのみ効果のある治療薬です。そのため、円形脱毛症の人や粃糠性脱毛症の人がプロペシアやザガーロを服用しても、発毛効果はみられません。
また、AGAの人でも、正しく安全に服用するには医師による処方を受ける必要があります。プロペシアやザガーロは、インターネットを利用した個人輸入により自宅に居ながら入手することもできます。しかし、海外で販売されているプロペシアやザガーロの中には、成分が全く異なる偽物も存在しています。このような点からも医師による処方のもと、服用することが大切であるといえます。